FF14私的メモ

 

サイトマップ

お問合せ

クエスト

  • 作成日:2020.08.03
  • 最終更新日:2023.07.30

クロニクルクエスト:バハムート

ふたつの欠片

Youtubeサイトで観る再生リスト

登場NPCメモ
ウリエンジェ、アリゼー、ルヴェユール家の使用人、アルフィノ、アーケンラッド闘軍曹、ルイゾワ
補足
かの有名な「ムービー制作にお金かけすぎて怒られた」と評判の(?)ムービーを見ることができる真成編です。長いですよ。
(戦闘カットしてるのにこの1本で1時間かかると思わなんだ。)
なぜルイゾワが敵対していたのか、そのあたりもすべて明らかになります。

撮影日:2020.07.23

このクエストの会話をテキストに起こしました。下のCloseをクリックすると閉じます。

クエスト会話全文 

西ザナラーン・砂の家にて

砂の家のウリエンジェは、大迷宮バハムートの調査について告げたいことがあるようだ。

ウリエンジェ

未だ秘めたる謎の多き、第七霊災……。
真実を求め進むほどに、苦難と悲哀に苛まれん……。

……それでも、アリゼー様は進み続けるおつもりです。
この険しき道に、あなたという「剣」の与えられんことを……。

アリゼー

……あら、あなたも来ていたのね。

ウリエンジェ

これは、アリゼー様……。
此度はどうしてこちらへ……?

アリゼー

次の「拘束艦」に突入するための準備が難航していてね……。
たまには、あなたの意見を直接聞こうと思ったのよ。

Delisもいてくれるなら、ちょうどいいわ。
……本題に入る前に、今の状況を確認しましょう。

知ってのとおり、私たちの倒すべき敵は「バハムート」……
第七霊災の折、月の衛星「ダラガブ」より出でて、
地上を焼き尽くした蛮神よ。

奴は、カルテノー平原の地中深くで、まだ顕現し続けているわ。
今は深手を負って修復中だけれど、
いずれ完全な姿となれば、地上に出てくるかもしれない。

そうなってしまう前に、私たちは、
「バハムート」を修復している古代アラグ文明の機構……
「拘束艦」を、すべて停止させなければならないの。

ウリエンジェ

「バハムート」の復活を阻止するには、もうひとつ……
蛮神に祈りを捧げる者、すなわち信者の排除が必要です……。

彼の蛮神はすでに、第七霊災で散ったはずの、
ガレマール帝国第VII軍団長「ネール」を
己が信者として取り込んでいました……。

ネールはあなたが討ちましたが……
その言葉からは、さらなる信者の存在が予見されています。

アリゼー

……すくなくとも、テンパードがもうひとりいるのは確実よ。
そう……賢者「ルイゾワ」……私のお祖父様がね……。

ウリエンジェ

アリゼー様……。
我が師ルイゾワは、第七霊災の到来を防がんと、
命を懸けて「バハムート」と戦われた……。

信者となって現れしは、昔日を映す幻影にも等しく……
囚われの魂が語るは、真を歪めし……虚実の言葉……。

アリゼー

……わかっているわ。
相手が何であれ、私は絶対に歩みを止めたりしない。

お祖父様に代わって、エオルゼアを救済することこそが、
私にできる、唯一の弔いなのだから……!

だけど、実際の調査は、手詰まりになっていてね……。
残り2つの拘束艦に繋がっていると思われる、
「ダラガブの破片」への突入口が見つからないのよ。

ウリエンジェ

一度……Yuhkiさんとともに……
ダラガブの破片を、訪ねてみては如何でしょうか……。

たとえ道が開かずとも、いずれは挑む艱難……。
目前にすることで、得られるものもあるかと……。
私はここに残り……異なる解の来訪を待ちましょう……。

アリゼー

異なる解……?
……まあいいわ、私も現地にはしばらく行ってなかったしね。

それじゃあ、同行をお願いできるかしら?
目的となるダラガブの破片は、
東ザナラーンとモードゥナにあるの。

まずは、東ザナラーン……
「バーニングウォール」の破片に行ってみましょう。
私の派遣した調査員がいるはずだから、訪ねてみて。

ウリエンジェとアリゼーから、残るダラガブの破片を見に行くことを提案された。まずは、東ザナラーンのバーニングウォールにいる「ルヴェユール家の使用人」を訪ねよう。

東ザナラーンにて

バーニングウォールのルヴェユール家の使用人と話す

ルヴェユール家の使用人

あなたは、もしや……
お嬢様に協力してくださっている、
Delis殿ではありませんか?

アリゼー

ダラガブの破片の調査は進んだかしら。
内部への突入口は見つかりそう?

ルヴェユール家の使用人

お嬢様……申し訳ございません。
全力で調査にあたっているものの、内部への道は、まだ……。

ダラガブの破片は、ここからでも十分見える距離にあります。
しかし、この地の特性が、調査を困難にしているのです。

この一帯には、おそらく大規模な地脈がある……。
そのため、ダラガブの破片が突き刺さった際に、
特に多量のエーテルが噴出したのでしょう。

噴き出たエーテルは「偏属性クリスタル」となり、
破片の周辺に複雑な地形を作り上げました。
……結果、破片への到達が、大変困難になっているのです。

どうにか接近できる箇所から探ってはいるものの……
内部への突入口を見つけるには至っておりません。

アリゼー

そう……もどかしいけれど、仕方ないわね……。
一刻も早く突入口を見つけられるよう、
調査を続けてちょうだい。

……ここから破片を眺めていても、収穫はなさそうね。
このまま、もうひとつの破片を見に行きましょう。
モードゥナの「唄う裂谷」にあるはずだわ。

ルヴェユール家の使用人

僭越ながら、お嬢様……。
実は、彼の地を担当している調査員との定時連絡が、
先刻から途絶えているのです。

「唄う裂谷」は、オーガが跋扈する危険な地。
もしかすると、調査中に何かあったのかもしれません……。

アリゼー

なんですって!?
だとしたら、なおさら急いで行くべきだわ……!

Delis、力を貸してちょうだい。
モードゥナの「唄う裂谷」で、調査員を探しましょう。

ルヴェユール家の使用人

「唄う裂谷」は、オーガが跋扈する危険な地。
もしかすると、調査中に何かあったのかもしれません……。
どうか、仲間とお嬢様を、よろしくおねがいします。

ルヴェユール家の使用人を訪ねたが、破片内部への突入口は見つかっていないようだ。次は、モードゥナの唄う裂谷にいる「ルヴェユール家の使用人」を探して救助しよう。

モードゥナにて

唄う裂谷のルヴェユール家の使用人を救助する

ルヴェユール家の使用人

ありがとうございます……!
オーガに襲われて、こんな場所で動けなくなってしまい……。
冒険者さんが来てくださって、助かりました。

アリゼー

危険な調査を任せてしまって、すまないわね。
……それで、破片の内部へは突入できそうかしら?

ルヴェユール家の使用人

どひゃぁ! お、お嬢様……!
わたくしめが不甲斐ないばかりに、こんな場所までご足労を!?
も、もも、申し訳ございません!

わたくしが調査しているダラガブの破片は、
この先にあるのですが……。

ご覧のとおり、破片は鋭く大地に突き刺さっているものの、
地上に露出しているのは、外郭のごく一部だけ……。
突入できるような場所がないのでございます。

破片のたもとを掘ってみるという手もありますが、
このクリスタルの大地を、何ヤルム掘ればいいやら……。
帝国製の掘削機があったとしても、途方もない作業です。

……調査員として結論を出すのであれば、
ここからの突入は、ほぼ不可能と言えるでしょう。

アリゼー

参ったわね……。
こうしている間にも、蛮神「バハムート」の修復は進んでる。
ぐずぐずしている時間はないというのに……。

リンクパールが鳴る

ウリエンジェ

ウリエンジェです……聞こえますか……?
「暁」のリンクシェルで失礼します……。

待望せし、異なる解がもたらされました……。
残る拘束艦へ、突入できるかもしれません……。

詳しくは、直接ご説明いたしましょう……。
アリゼー様をつれて……
北ザナラーンの「青燐精製所」へお越しください……。

アリゼー

拘束艦への突入方法が見つかった……!?
いったい、どういうことなの?

……とにかく、「青燐精製所」で合流すればいいのね。
Delis、急いで行ってみましょう!

ルヴェユール家の使用人

わたくしのことは、心配なさらないでください。
本当に突入方法が見つかったのなら、すぐに撤退します。
あなたは、お嬢様と「青燐精製所」へ……。

ルヴェユール家の使用人を救助した。やはり調査の成果はなかったが、代わりにウリエンジェから朗報がもたらされた。北ザナラーンの青燐精製所にいる「ウリエンジェ」と話そう。

北ザナラーンにて

青燐精製所のウリエンジェと話す

ウリエンジェ

彼方よりの来訪……お手間をおかけしました……。
残る拘束艦へ突入するための秘策は、
この地でのみ為せる技ですので……。

アリゼー

この地って……北ザナラーン……?
ここには、突入できるようなダラガブの破片はなかったはずよ。

ウリエンジェ

されど、見えざる道は繋がる……。
過去、拘束艦から脱出してきた際に……
必ずこの地へと転送されていたことを、覚えておいでですか。

転送とは、大地を巡りしエーテルの奔流……
すなわち地脈を用いて、目的地へと運ぶ術……。

アリゼー

……そうか、出口となっていた「ダラガブの爪」と拘束艦は、
エーテルの奔流で繋がっているのね。

だったら、「ダラガブの爪」へと流れるエーテルをさかのぼれば、
残る拘束艦にも転移できるかもしれない……!

ウリエンジェ

はい……先立って調査をしたところ……
見えざる道は2つのみにあらず、幾筋かに分岐していました。
残る拘束艦とも繋がってるのは、疑う余地もなき事実……。

そこで、シャーレアンのエーテライト技術を応用し……
拘束艦への簡易転送網を形成したのです……。

アリゼー

すごいわ……!
これで、残る2つの拘束艦へ突入できるのね!

……でも、この方法のこと、どうして今まで黙っていたの?
そこまで段取りが進んでいるなら、
ずいぶん前に思いついていたんじゃない?

ウリエンジェ

…………この解は、我が身が導いたにあらず。
私はただ、真実と真実を繋ぐ、使者にすぎません……。

アリゼー

どういうこと……?
だって、「バハムート」の調査を進めているのは、
私とあなた、それにDelisだけでしょう……?

……とにかく、「ダラガブの爪」に行ってみましょう。
どういう経緯があったにせよ、
「バハムート」の復活を止められるなら構わないわ。

ウリエンジェと話し、拘束艦への転送について聞いた。北ザナラーンのダラガブの爪付近にいる「アリゼー」と話そう。

青燐精製所北にあるダラガブの爪にて

アリゼーと話す

ウリエンジェ

…………この解は、我が身が導いたにあらず。
私はただ、真実と真実を繋ぐ、使者にすぎません……。

アリゼー

転送網の調整をしているのね……。
でも、どうして不滅隊が……?

????

あれは、不滅隊に所属するルヴェユール家の者だ。
……君だって、いつも同じ手を使うだろう?

不滅隊隊士(アーケンラッド闘軍曹)とともにアルフィノがやってくる

アリゼー

アルフィノ……!
あなた、どうしてここに……!

アルフィノ

ここにいるのは当然さ。
ウリエンジェには黙っていてもらったが……
拘束艦への転送を提案し、準備を整えたのは、私だからね。

……先に断っておくが、メテオの傷跡の調査に、
君の嫌いな「政治」を介入させるつもりはない。
混乱を避けるため、各国を遠ざけた君の判断には賛成だ。

一方で、蛮神「バハムート」の復活が進んでいるのであれば、
何としてでも、それを退けなければならないだろう……。

だから、転送網を整えたのは、
私個人からできる最大限の支援だとでも思ってほしい。

アリゼー

ウリエンジェ……!
あなた、調査のことをアルフィノに話したのね!?

ウリエンジェ

申し訳ありません……。
ですがアリゼー様は、ルイゾワ様を討たんとしている……。

それが、たとえ傀儡とされた幻影であれ……
同じように魂をわけたアルフィノ様だけは、
知っておくべき事実と思ったのです……。

アリゼー

……私たちは、テンパードとなったお祖父様を討って、
蛮神「バハムート」の復活を阻止するわ!

止めようとしても無駄よ!
私は私のやり方で、エオルゼアを救済する。
お祖父様が遺した意志を、私がやりとげるの……!

アルフィノ

お祖父様のために、か……。
君の戦う理由は、いつだってそうだ。
到底、君自身の「決断」とは、言えないままじゃないか。

アリゼー

なんですって……!?
ひとりでわかったような口を利かないで!
あなただって、エオルゼアの救済を目指しているじゃない!

お祖父様の守ろうとしたエオルゼアを、私たちが守る……
そのために、ふたりでこの地へやってきたんでしょう!?

アルフィノ

ああ、その目的は変わっていないよ。
だが……君はただ、お祖父様を追いかけていたいだけだ。

自分の守るべき「エオルゼア」が何なのか……
アリゼー、君はきっと答えられない。

顔をそむけるアリゼー

アルフィノ

……何にせよ、蛮神「バハムート」の復活阻止が最優先だ。
テンパードと化した祖父を討つことにも、異論はない。

ただし、今回の調査には、私も同行させてくれないか。
ルヴェユール家の子息として、
結末を見届ける権利はあるはずだ。

アリゼー

……わかったわ。
でも、これは私たちの進めてきた戦いよ。
余計な口出しは許さないから。

アーケンラッド闘軍曹

お嬢様、私は拘束艦への転送網の構築を任された、
アーケンラッドと申します。

間もなく転送網の準備が整いますので、
お嬢様とDelis様も、突入のご準備を……。
私は「青燐精製所」で待機しておりますので。

アリゼー

……私も準備をしてくるわ。
大丈夫……これは私自身の「決断」よ……。
あなたと進んできた道は、きっと間違っていないもの……。

アリゼーと話していたところ、アルフィノがやってきた。彼も今回の調査に同行するらしい。拘束艦への転送を任されている、青燐精製所の「アーケンラッド闘軍曹」と話そう。

青燐精製所にて

アーケンラッド闘軍曹と話す

アーケンラッド闘軍曹

Delis様、お待ちしておりました。
皆様を拘束艦へ転送する準備は、すでに整っております。

残る拘束艦は、東ザナラーンとモードゥナにある破片から、
接続されているはずのものです。
……現場は、すでにご覧になってきたそうですね。

我々が設置した転送網により、
今回は、拘束艦の内部へ、直接転送されることとなります。
道程こそ省けるものの、危険度は高いとお考えください。

では、あなた様の準備ができ次第、転送を開始しましょう。
まずは、東ザナラーンの破片から繋がる拘束艦へ……。
ご健闘をお祈りしております。

アーケンラッド闘軍曹と話した。今回は、拘束艦の内部へ直接転送されるため、相当の危険を覚悟しておくよう忠告された。残る2つの拘束艦を停止させ、蛮神「バハムート」の復活を阻止するため、仲間とともに大迷宮に挑もう!

大迷宮バハムート:真成編を攻略

大迷宮バハムート:真成編1(ラグナロク級六番艦:艦体中央部)にて

アルフィノ

これが、ダラガブの破片の内部……。

アリゼー

ええ、拘束艦であることは間違いなさそうね。
……しかも、稼働してる。

どうやら作戦は成功みたい。
私たち、目的の拘束艦に侵入したんだわ。

ここも含め、稼働中の拘束艦はあと2つ……。
蛮神「バハムート」の復活を阻止するには、
それぞれの第一艦橋に向かい、動作を停止させる必要がある。

まずは、こちらの拘束艦を停止させましょう。
奴の再生は、今も進んでいる……。
あまり時間の余裕はないわ。

アリゼー

何の装置かしら……?
前の拘束艦で見たものと、形状が似てるわね。

キメラを保存する装置かと思っていたけれど、
決め付けるのは早計か……。

未知の防衛機構という可能性もある……。
十分に警戒して進みましょう。

イムドゥグド撃破後

アリゼー

ドラゴン族……。
装置の中で眠っていたのは、キメラだけじゃなかったのね。

でも、何故これほどの数を……?
アラグ帝国に、ドラゴン族を制御する技術があったのは
知っていたけれど……。

そもそも、協力関係にある者同士だったら、
一方的に制御したりはしない……。
つまり、アラグ帝国にとって、ドラゴン族は敵だった……?

衛星「ダラガブ」に、あえて敵を封じた理由は何……?
衛士とするなら、キメラだけでよかったはずよ。

アルフィノ

アリゼー、ひとつ聞かせてほしい。

……蛮神「バハムート」は、誰の願いで顕現した?
テンパードの正体を、君はもう掴んでいるのかい?

アリゼー

……いいえ、まだよ。
最初は「信者なき蛮神」なのかとも考えたけどね。

ただ、テンパードと化したネールの、
「愛し子らのゆりかご」という言葉に引っかかっているの。

おそらく、お祖父様を穢す幻影のほかにも、
信者が潜んでいて…………。

まさか……そんなことって……!?

信じられないけど、つじつまが合う……。
きっと間違いない……。

蛮神「バハムート」を召喚したのは、
太古のドラゴン族だったのよ……!

アラグ帝国は、ダラガブの核として、
「バハムート」を顕現させ続けたかった。
それで、テンパードであるドラゴン族ごと閉じ込めたんだわ!

アルフィノ

蛮神を倒しても、テンパードがいるかぎり、
いずれは再召喚される。

そのことを知ったアラグ帝国は、
テンパードたる太古のドラゴン族をあえて生かし、
蛮神「バハムート」の「糧」とした……。

彼らの超越した魔科学があってこその芸当だ。
我々には、とても真似できないよ。

アリゼー

冗談じゃないわ……!
人が顕現を強いてきた蛮神が、
第七霊災でお祖父様を……人を討ったというの!?

アルフィノ

……今度は、人を恨むかい?

アリゼー

馬鹿にしないで。
私は、こんなことで目的を違えたりしない……。

「バハムート」の復活を完全に阻止するには、
すべてのテンパードを排除するほかないわ。

このまま拘束艦を停止させれば、
ドラゴン族の生命を維持する仕掛けも止まるはずよ。
……先を急ぎましょう。

大迷宮バハムート:真成編2(ラグナロク級六番艦:再生制御区)にて、カーリアを撃破後

アルフィノ

アリゼー、この区画は……。

アリゼー

ええ、入るときに、もしかしたらと思ったけど……。
ここは、壊れる前の「ダラガブ」を模してるのね。

ダラガブに封じられていた「バハムート」も、
こんな光景を見続けていたのかもしれない。

いくつもの拘束艦に囚われ、消えることもできず……
数千年の間、ただ、人への恨みを募らせる……。

人には敗北を、人には絶望を……か。
なるほど、ネールにそう命じるわけだわ。

蛮神「バハムート」が抱く恨みは、深くて重い。
だからこそ、奴の復活は絶対に阻止しなくてはならない。

それにね……。
殺したいほど相手が憎いのは、こちらも同じなのよ……!

大迷宮バハムート:真成編3(ラグナロク級六番艦:第一艦橋)にて

アリゼー

蛮神「バハムート」……!

アルフィノ

なんという大きさだ……。
お祖父様は、こんなものを相手に戦ったのか……。

アリゼー

思った以上に再生が進んでいるわね……。
急いで拘束艦を停止させましょう。

ルイゾワ(?)が現れる

アリゼー

お祖父様……!

いいえ、違うわ……お前は「バハムート」の信者……。
奴に生かされているだけの、お祖父様の幻影……!

優しくて、正しくて、大好きだった……!
私のルイゾワお祖父様じゃないッ!

ルイゾワ

警告を聞けぬ、愚かな孫娘よ……。
わしを否定するならば、おぬしらに正義があるというのか?

アルフィノ

正しいと信じたから、ここへ来たのです。
エオルゼアを守るために、
蛮神「バハムート」という脅威を見過ごすことはできない。

5年前、お祖父様は命をかけて「バハムート」と戦った。
……これはあなたの正義でもあったはずだ!

ルイゾワ

さような目先の争いが、わしの正義とな。
ならば聞け、愚かな孫たちよ……。

第三星暦の終わり……
南方大陸メラシディアは、アラグ帝国の侵略を受けた。
ヒトは暴虐のかぎりをつくし、尊き大地が奪われていく……。

かの地に住まうドラゴン族は、救いを求めて祈った。
始祖たる七竜「バハムート」にな。
祈りは始祖を神に変え、死の淵より呼び覚ました……。

だがヒトは、これをも利用した。
……己の主我のために、さらなる非道を歩んだのじゃ。

わしはかつて、第七霊災の到来を防がんと、
救いを求めて十二神を降ろした。

その心と、メラシディアのドラゴン族の心に、
何の相違があろうか……。

選ばれた種であるというヒトの驕りこそが、
主我を増長させ、他への理解を失わせる。
……そして、自ら目を伏せて真実を閉ざすのじゃ。

ヒトという存在があるかぎり、
ドラゴン族の憎悪の因縁を断つことはできぬ。

ならば、ヒトの根絶によって彼らを解き放つ。
……これが、わしの正義よ!

アリゼー

そんなの、お祖父様の本当の望みじゃないわ!
お祖父様なら、決して人を見捨てたりはしない!

だって、人の強さを信じていたから……。
人が力を合わせれば、正しい道も拓けると信じたから、
命を懸けて守ったんでしょう!?

ルイゾワ

戯言を……。
ヒトを信じることこそ、まこと愚かしい。

ヒトは、ともに歩むどころか、解りあうことさえできぬ。
他を理解できぬがゆえに、悪戯に戦火を広げ、
惨劇を歴史に刻むのじゃ……。

現に血を分けたおぬしらですら、解りあえておらぬであろう。
エオルゼアを救済するという大義名分を利用し、
各々の主我で動く……アラグ帝国のそれと何が違う。

ともにあれと願って授けた魔道書も、
無用の長物であったようじゃな……。

アルフィノ

私たち兄妹については、おっしゃるとおりかもしれません。
……ですが、お祖父様の口から、
エオルゼアの人々を否定する言葉は聞きたくなかった。

そこまでメラシディアのドラゴン族に肩入れするのは、
「バハムート」のテンパードにされたからなのですか?

それとも……。
お祖父様が「人を超えた存在」となったからなのですか。

ルイゾワ

ほう、その可能性に気付いておったか。
わしが何を思い、何を為したか……
それはエオルゼア新生の真実へと続く、最後の答えじゃ。

知りたくば、力ずくで暴くがいい。
神と成りし我が身を屠り、真実を奪ってみせよ!

アリゼー

お祖父様、なの……?
嘘よ……これじゃまるで「蛮神」じゃない……ッ!

アルフィノ

見るんだ、あれは偽者でも幻影でもない。
私たちの愛した、お祖父様だ。
だからこそ……!

アリゼー

お願い、お祖父様を……
ルイゾワを倒してッ!

フェニクスを撃破後

アリゼー

今度こそ、お祖父様は消えてしまった……。
でも……これで、よかったのよね……。

ルイゾワ

ここにおるぞ、アリゼー。
わしのかわいい、孫娘よ……。

アリゼー

お祖父様……?

ルイゾワ

見事じゃ、光の戦士たち。
お前さんたちのおかげで「バハムート」の支配が解けた。

……わしがルイゾワとして生きる、
最後の時間を得られたようじゃ。

アリゼー

じゃあ本当に……
本当に、私の知るお祖父様なの?

アルフィノ

お祖父様……。
一度でも本心を疑うような真似をしたこと、
どうかお許しください。

ルイゾワ

何を言うか、アルフィノ。
……事実、わしは蛮神になりかけたのだ。
むしろ、賢い孫たちを誇りたいくらいじゃよ。

アルフィノ、アリゼー。
……ふたりとも、世話をかけたな。

アリゼー

お祖父様、教えてください。
さっきの姿はいったい……。
第七霊災で、何が起こったのですか?

ルイゾワ

ああ、今こそ語ろう。
第七霊災の真実を……。

ルイゾワ

あれは、5年前……。
ガレマール帝国とエオルゼア同盟軍が争った、
「カルテノーの戦い」でのこと……。

ネールの策略により落とされた、月の衛星「ダラガブ」から、
蛮神「バハムート」が現れたのじゃ。

わしは十二神を召喚してエーテルの檻を作り、
奴を再び封印せんとした……。

しかし、あまりに強大な「バハムート」の力によって、
檻は砕け散ってしまったのじゃ。

わしは、残された力で未来に希望を託し、
自らの死を覚悟した……。

あの時、十二神の檻が砕けたことで、
周囲には大量のエーテルが漂っていた……。

そこに戦っていた人々と、わしの強い祈り……
滅びゆくエオルゼアの「再生」を願う祈りが呼応して、
わし自身が、蛮神に等しい力を得たのじゃ。

不死鳥フェニックス……
太古より再生の象徴として崇められてきた幻獣。

フェニックスと化したわしは「バハムート」を討った。
奴の身体は飛散し、エーテルは大地へと還元された……。

……そう、エオルゼアの新生が始まったのじゃ。

わしは、すぐに己の力を手放した。
すべてのエーテルを大地の再生に使うため……
自らが完全なる蛮神とならぬためにな。

だが、蛮神「バハムート」の執念は、あまりに深かった。
奴は消滅の間際で、わしを喰らった……。

わしは力を手放しきれず、
半神ともいえる存在のまま取り込まれたのじゃ。

アルフィノ

そして、「バハムート」のテンパードと化した……。

アリゼー

消滅寸前だった「バハムート」は、
お祖父様が手放した力、すなわちエーテルを取り込み、
寸でのところで活力を得た……。

それによって消滅が止まり、
地中に身体の一部が残っていたのね。

アルフィノ

エオルゼアの大地が変わってしまったのは、
再生の途中で、エーテルが還元されなくなったから……?

ルイゾワ

さよう……。
活力を得た「バハムート」は、自己を修復するために、
その時点で大気に残っていたエーテルを食い尽くした。

アリゼー

だから「バハムート」は生き延びた。
それでも、完全には修復できなかったみたいだけど……。

ルイゾワ

あの時、すでにエオルゼアの大部分は再生していた。
残っていたエーテルだけでは、「バハムート」の巨体を、
維持することはできなかったのじゃろう。

だが、奴は……
アラグの仕掛けによって、生かされ続けてきた蛮神。

「バハムート」が完全に消滅しないかぎり、
その存在を維持してきた拘束艦が、
奴の身体を探しあてて修復する……。

地上ではダラガブの破片が刺さっているだけに見えても、
この5年、拘束艦は「バハムート」を探して地を掘り進んでいた。

そして、この地中深くで奴の心核を見つけ、
現在に至ったのじゃ。

光の戦士よ。
蛮神「バハムート」を完全復活させてはならん。

人とドラゴン族、どちらの罪を問うかではない。
この地に、お前さんの守りたいものがあるかぎり……
奴に勝たねばならんのじゃ。

それが、わしからの最後の願い。
……どうか、エオルゼアを守っておくれ。

ルイゾワが新しく道を開いてくれる

ルイゾワ

最後の拘束艦への道を開いた。
行くのじゃ……「バハムート」と第七霊災を、
真の過去にするために!

ルイゾワ

アルフィノ、アリゼー。
こちらに来なさい……。

これからは、わしに願ってはならない。
それぞれの力で、かけがえのないものを見つけ、
守っていきなさい。

……できるかね?

アルフィノ

はい、お祖父様……。
私は新生したエオルゼアとともに、
未来へ歩んでいこうと思います。

ルイゾワ

……アリゼー。
お前さんは、わしが人を信じていたと言った。
心の底に閉じ込められていても、きちんと聞こえておったよ。

あれは、お前さん自身の気持ちじゃろう?
深い怒りと悲しみの先に、お前さんはもう、
かけがえのないものを手にしている……。

彼らとともに、戦い抜きなさい。
……わしは、お前さんの強さを信じているよ。

アリゼー

約束します……。
だからお祖父様も……今度こそ安らかに……。

ルイゾワ

……かつて、蛮神が散る際のエーテルを浴びることで、
その力を再現する術があったという。

わしは完全なる蛮神ではないが、
ふたりが守りたいものを守れるように……
おまじないをかけておこう。

……アルフィノ、アリゼー。
わしのかわいい孫たちよ……。
お前さんたちの未来に、光のあらんことを…………。

消えていくルイゾワ

アリゼー

行きましょう、最後の拘束艦へ!

大迷宮バハムート:真成編4(バハムートコア)にて

アリゼー

ついに、ここまでたどり着いたのね。

蛮神「バハムート」……
最後の拘束艦を止め、お前を消し去る!

この反応、まさか……!
再生中の本体が、私たちを止めようとしてる……!?

アルフィノ

くっ……大丈夫か、アリゼー!?

アリゼー

再生は終わってないのに……なんて力……ッ!
ダメ、次の一撃がきたら……!

……諦めてどうするの?
戦い抜くって、約束したばかりじゃない……!

ルイゾワ

それぞれの力で かけがえのないものを見つけ
守っていきなさい…… できるかね?

アリゼー

はい、お祖父様……。
今なら、ちゃんと応えることができるわ……。

そうよ……私をここまで連れてきてくれた人がいる……。
エオルゼアの剣として……何度も何度も、死戦を越えて……!

だから、私も信じられる。
人の強さを……私の強さをッ!

「バハムート」ッ!
お前には、もう何も奪わせない!

お祖父様の愛した地を、大切な人が生きる地を……
お前の恨みで焼かせはしないッ!

アルフィノ

やっと、聞くことができたよ……。
君自身の「決断」を。

大丈夫さ……。
私たちならやれる、奇跡を起こせる。

私たちの心は、今、同じ場所にある!

アルフィノとアリゼー

エオルゼアに、未来を!

アリゼー

私たちが、あなたを届ける!
「バハムート」の心核を、打ち砕いてッ!

バハムート・プライムを撃破後、ふたたびバハムート・コアにて

アリゼー

おかえりなさい……!

……最後の拘束艦を停止させるわ。

心核を砕かれた「バハムート」を修復する機構はなくなり、
メラシディアのドラゴン族たちも、真の眠りにつくでしょう……。

アリゼーが拘束艦を停止させ、バハムートが完全に消滅する

アリゼー

これでやっと……。
本当にすべてが終わったんだ……。

……アルフィノは知っていたのね。
お祖父様が、人を超えた存在になったこと。

アルフィノ

確信があったわけじゃない。
ただ、状況から見て、その可能性が高いと思っていた。

カルテノーの戦いの最後……。
人々が目にしたのは、絶望の光景だったという。
そこから世界が新生する方法を、私なりに考えてみた結果さ。

アリゼー

相変わらず、冴えすぎていて嫌になるわね……。

でも、その可能性に気付いたからこそ、
私がお祖父様に執着することを危険視していた……。

あなた、真実を知った私が、
信者になるかもしれないって思ったんでしょ?
同行を申し出たのも、いざとなったら止めるためね?

アルフィノ

……すまなかったよ、本当に。
今となれば、無用な心配だったと思っているさ。

だが、最後にひとつだけ確認させてくれ。
……君は、第七霊災の真実をどう扱うつもりだい?

アリゼー

第七霊災の真実とはつまり……
エオルゼアを新生に導いたのが、人の祈りから生じた、
半蛮神「フェニックス」だったということ。

この事実が知られれば、人は再び祈りを捧げるでしょう。
未だ混沌としたエオルゼアを、
不死鳥の力で再生するために……。

アルフィノ

だが、蛮神は星の命を喰らって顕現する。
……もたらされるのは救いではなく、破滅だ。

だからこそ、祈りを捧げさせてはいけない。
エオルゼアを守ろうとしたお祖父様を、
真の蛮神にしてはならないんだ。

アリゼー、君のお祖父様を想う気持ちが、
私たちを第七霊災の真実へと導く「鍵」だった。

だが、鍵は扉を開くためにあるだけじゃない。
過去を……知られたくない真相を閉じるにも、また鍵は必要だ。

お祖父様を想えばこそ、私たちだけの真実にする……。
その鍵で、「バハムート」とお祖父様の物語を閉じよう。

アリゼー

……大丈夫よ、今ならわかるもの。

世界を守るために必要なのは、
真実を突きつけることじゃなかった。

あの日消えたはずの蛮神「バハムート」は、
二度と現れることはない……
その結末のほかに、何かいる?

さあ、地上に帰りましょう。
きっと、ウリエンジェが待ちわびてるわ!

*クエスト完了*



PAGETOP